スプレッドとNTTコムウェアは、スプレッドが展開する植物工場「Techno Farm」の栽培管理システムに関わる共同開発契約を締結。スプレッドは自社の植物工場に構築した栽培管理システムより、栽培データを収集・蓄積可能とするデータベースをNTTコムウェアと共同で開発する。
「Techno Farm」は、 照明、IoT・AI などの先端技術を取り込んだ、スプレッドの次世代型農業生産システム。
今回、NTTコムウェアが「さまざまな環境における栽培データ」を蓄積し、ビッグデータとして活用するデータ基盤の提供を行うことで、植物工場運営のIT化を進め、さらなる栽培の安定化を目指す。
両社は、今後の植物工場の産業発展における蓄積データによる栽培技術の高度化や、技術革新に伴う継続的なイノベーションの必要性から、長期的な視点で、ゴールや方向を共有しながらデジタルトランスフォーメーションに取り組みたい、との相互の共通認識に至り、今回契約を締結したという。
スプレッドは、データ基盤を通じて、クラウド上から、各拠点の現場へ生産管理機能を提供し、また、個々の環境・育成データをIoTやタブレット端末などからの入力を通じてクラウド上へ収集する。スプレッドは各工場の生産状況が把握できるだけでなく、AIによる収集されたデータの解析を通して、よりよい生育状況条件を見出し、さらなる効率化へ向けたアクションを起すことができるようになるという。
また、NTTコムウェアはこれらのシステム開発において、DevOpsによるアジャイル開発を採用することにより、すばやく先端技術を取り入れ、各工場のニーズにフレキシブルに対応する。
今後スプレッドは「Techno Farm」の1号となるテクノファームけいはんな(2018年秋以降稼動予定)を皮切りに当該システムを導入し、国内外での事業拡大をさらに加速させていく。