三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)およびSMBC日興証券は、HEROZとともに、人工知能(AI)「HEROZ Kishin」を活用した投資情報サービスの実用化に向けた取組に着手したと発表した。
実用化を進めているサービスは、AIによる収益予測やトレンド分析を活用し、投資経験の少ない顧客であっても、ファイナンス理論・投資手法に基づいた株式運用を可能とするサービス。
「AI株式ポートフォリオ診断サービス」は、株価や決算データをもとにAIが1カ月後の収益率を予測。顧客のリスク許容度も踏まえた上で、現代ポートフォリオ理論に従い、顧客のポートフォリオに成績向上が見込める銘柄をAIが提案する。
「AI株価見守りサービス」は、市況や経済指標をもとに、AIが分析した株価トレンドを、SMBC日興証券が考案した投資手法「LC-PH(ロスカット・プロフィットホールド)戦略」に活用することで、適切なタイミングでの売買をメール等で知らせるもの。AIによって株価のトレンドを予測し、上昇トレンド時の買いシグナルとロスカットタイミングでの売りシグナルによって投資タイミングをサポートする。
個人顧客向けに、AIによる個別株式の株価予測を活用したサービスを提供するのは初の試みであり、国際特許の出願も行っているという。新サービスは、SMBC日興証券に口座を持つ顧客に、2019年前半の提供を目指している。