凸版印刷は、アイズ、伯東の協力のもと、非常時の情報提供とIoTを活用した自治体業務の効率化を実現するLTE通信を利用した戸別送受信機「あんしんライト」を開発したと発表した。地方自治体向けの住民見守りサービス「あんしんライトサービス」(以下 本サービス)として、10月15日より販売を開始する。
「あんしんライト」は自宅で机の上などに置いて電源を入れるだけで、緊急速報や自治体からの避難情報を自動で受信。LEDの発光、サイレン音・チャイム音の吹鳴や、ディスプレイへのテキスト表示、機械合成による音読の4つの方式で報知する。
通信会社から発信される緊急速報を直接受信できるため、防災行政無線の補完装置として利用でき、利用者の操作情報を送信する機能により、利用する住民が情報を受信確認したかの把握が可能。また、平常時には自治体からのイベントや催事のお知らせなどの情報の受発信も可能。
LTE通信を活用することにより、従来の防災無線にはなかった双方向の通信を実現。自治体から情報を受信した住民が「あんしんライト」本体にある確認ボタンを押すことで自治体へ受信を知らせることが可能。
また、受発信情報は管理サーバである「あんしんライト」の管理システム上で一括管理できるため、情報を配信した自治体は緊急時の指定避難所などにいても、住民へ確実に情報が伝達したかどうかをPC上で確認することができる。
今後、BluetoothやLoRa通信の搭載も予定しており、他のIoT機器と連携させることで、各種機器のセンシング情報を活用した多様なサービス提供が可能になる。
「あんしんライト」の本体費用は約2.5万円/台(ロット5,000台時)で、月額運用費用は約1,000円/台(通信・システム・保守費用含む)。