NTTデータは10月12日、金融機関がAWS(Amazon Web Services)やMicrosoft Azureなどのパブリッククラウドを活用するためのソリューション「A-gate」の提供を開始した。今後、同社は金融機関を中心に本サービスを展開し、5年間で累計50億円の売り上げを目指す。
新ソリューションは「マネージドCCoE」と「共同利用型パブリッククラウド共通基盤」の2つのサービスにより、金融機関のパブリッククラウド導入時の検討から導入後の運用までを一元的に支援。
マネージドCCoEでは、パブリッククラウド利用の推進・統制を行う組織「Cloud Center of Excellence(CCoE)」の役割を代行し、パブリッククラウドの本格導入に向けたスタートアップコンサル、各種ガイドラインやデザインパターンの制定・維持、クラウドベンダーからの複雑な請求の代行などを行う。
一方、共同利用型パブリッククラウド共通基盤は金融機関向けサービス「OpenCanvas」および「eBネットワークサービス」を活用し、閉域網を経由したパブリッククラウドへの接続経路、パブリッククラウド上の各種権限の適切な設計・割当て、セキュリティルールから逸脱した構成変更の自動検知・修復機能等、パブリッククラウドを安全に利用するための基盤をサービスとして提供するという。
これにより、金融機関はパブリッククラウドを自行のデータセンターの延長のように利用でき、その上に自由かつセキュアにシステムを構築することを可能としている。