デンソーは10月12日、組み込みソフトウェアの開発を行なうイーソルに出資することを決定したと発表した。出資額は約1.7億円で、イーソルに対する出資比率は約2%になるという。

自動車は、燃費向上、安心・安全、ADASなどの実現に向けて、ラグジュアリークラスの自動車にはコントロールのためのECUが数年前から100個を超す状態となるなど、搭載される電子製品ならびにシステムの大規模化・複雑化が進んでいるが、電気自動車化や、自動運転車の実現に伴い、さらに複雑な電子システム同士の統合連携制御などが求められるようになってきているほか、ソフトウェアの書き換えや追加による機能拡張、サービスの拡充といったニーズへの対応をも図っていく必要がでてきている。

デンソーとイーソルは、2016年に合弁会社としてオーバスを設立し、車載用基本ソフトウェアの開発などを行なってきた経緯がある。今回のイーソルへの出資は、そうした背景を受けて、さらなる電動化への対応を加速させるためのもので、デンソーとしては、技術顧問契約の締結や相互の人材交流などといった連携をより強化していくことで、次世代の車載用電子プラットフォームの開発を加速させていきたいとしている。