職場環境の問題点や課題はどこにあるのか?改正労働安全衛生法によるストレスチェックや政府推進の健康経営など幾重にも重ねた学術に基づく検討により進められている数々の施策だが、厚生労働省「平成29年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況」ではメンタルヘルス対策に取り組むと回答する実施事業所は100~299名規模で95.5%、300名以上で99.5%と取り組みの成果が見えるものの、具体的な改善活動を行う事業者は3割に留まる。ストレスチェックに基づく具体的な改善活動がなかなか進められていない。管理者、職場長、人事スタッフ、事業者とより良い職場環境提供のための PDCA構築が求められる。
富士通ソフトウェアテクノロジーズは、企業が保有するストレスチェックデータを分析し、計画立案や進捗確認などPDCAで具体的な実施を行えるサイクルの構築を行える職場活性化支援サービス「いきいき@職場の健康」を11月より販売開始する。同サービスは東京大学医学系研究科川上研究室との産学共同研究成果「健康いきいき職場づくりのために職場改善の目標を明確にする手法」を用いており、職場タイプを特定した上で改善施策をPDCAで回せるSaaSで提供。勤怠データやメール受発信履歴などのコミュニケーションデータから職場活性状態を分析するデータ連携もオプションで可能になる。