ルネサス エレクトロニクスは10月10日、デジタル電源モジュール「Digital DC/DC PMBus」の新シリーズとして、低価格かつシンプルさを特徴とする「RAA210xxx」ファミリを発表した。
同ファミリは、5V/12Vの入力電源レールで動作し、シングル25A/33A/50A/70A/デュアル25Aの出力電流を供給する降圧型安定化電源で、サーバ関連で用いられているFPGA、DSP、ASIC、メモリなどに向けたポイントオブロード(POL)コンバージョンを、入出力用のバルクキャパシタを追加するだけで実現することが可能となる。
また、ライン、負荷および温度に対して±1.2%出力電圧の正確性を有するほか、ピーク時は最大96%、ほとんどの条件下で90%以上の効率を得ることが可能となる同社の特許技術「ChargeMode」制御アーキテクチャを採用することで、高効率を実現することができる。さらに、出力電流の負荷変動に対しシングルクロックサイクルの高速過渡応答も実現しており、必要なキャパシタの容量の削減や、基板スペースの節約などを可能としている。
なお、同製品ファミリのモジュールならびに評価ボードはすでに提供を開始しており、同社の代理店などから購入することが可能。モジュールの価格は、1000個一括購入時の単価(参考価格は)18.38ドルから、となっている。