伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は10月9日、米Pure StorageのAI(人工知能)に適するという統合インフラストラクチャである「AIRI(アイリ)」の取り扱いを開始した。

  • AIRIの外観

    AIRIの外観

AIRIはPure Storageと米NVIDIAが設計し、「Pure FlashBlade」と「NVIDIAe DGX-1」を統合してAIの利用に最適化した製品。

Pure FlashBladeは、最新アナリティクス及びAI向けに設計した、業界初というストレージプラットフォームとなり、NVIDIA DGX-1システムはペタFLOPSの演算性能を持ち、AIRIはPure FlashBladeと4台のDGX-1を統合したAIインフラストラクチャとなる。

米Cisco Systemsまたは米Arista Networksの100Gbイーサネットスイッチで各機器を相互接続しており、高性能な分散コンピューティングを実現しているという、

また、AI向けのコンテナーレジストリであるNVIDIA GPU CloudとAIRI環境に特化したジョブ管理ソフトウェア「AIRI Scaling Toolkit」を備えており、AIRIの導入により、環境の準備に時間を費やすことなくAIによるデータ分析に取り組むことが可能としている。

CTCは、企業データの分析・評価を担う大規模なシステムや製造業およびサービス業でのAIシステムの構築実績に基づき、AIハイブリッドクラウド環境「CTC Integrated AI Platform Stack」を提供している。

また、AIRIを構成するPure FlashBlade、NVIDIA DGX-1、Cisco SystemsとArista Networksの各製品は取り扱いを開始しており、システム構築の実績もあるという。同社は、既存システムとの連携やフロントエンドの開発などを含めて、AIRIの導入設計から各種の設定、運用をサポートする。

マルチベンダーで総合的な検証や研究開発を行う同社の施設である「テクニカルソリューションセンター(TSC)」でAIRIを配備し、ユーザー企業の目的に応じた検証を行う。

今回、CTCはPure StorageからAIRIを取り扱う国内初のパートナー認定「AIRI Authorized Partner」を受けており、Pure StorageおよびNVIDIAと連携し、AI利用によるユーザー企業のデジタルトランスフォーメーションに貢献していく。

また、画像や音声などのデータを機械的に認識し、分析するディープラーニング技術を利用して業務の自動化や予測の高度化を図る、製造業や情報サービス業、流通業の企業を中心に展開する。今後、AIシステムの構築や運用サービスと合わせて3年間で20億円の売り上げを目指す。