みずほ銀行とみずほ第一フィナンシャルテクノロジー(FT)は10月4日、住宅ローン審査へのAI(人工知能)導入に向けた実証実験を開始したと発表した。
両社は今年10月より、みずほ銀行に蓄積された大量の住宅ローンデータをFTが開発したAIに学習させ、AIを活用した新たな住宅ローン審査モデルの構築・検証を目的とした実証実験を開始した。
今回の実証実験では、過去実績からその結果を予測する機械学習モデルを構築し、既存の複雑化した複数の審査業務プロセスの一部を機械学習モデルに置き換えることで、同プロセスの業務負担の軽減を図るとともに、効率的でスピーディーな審査体制の実現を目指す。
住宅ローンは一般的に顧客との取引期間が長期に及ぶことから、統計的手法に基づく高度な審査モデルを採用している。みずほ銀行は今回の実証実験を通して、審査モデルの精度向上に向けた管理サイクル(検証とブラッシュアップ)の機動的な運用の実現を目指す。