AI英会話アプリを提供するジョイズは3日、音メディアに関する現象の理解・情報処理・制御を研究する東京大学大学院情報理工学系研究科の猿渡・小山研究室との共同研究を開始することを発表した。同社が蓄積してきた学習履歴、音声データなどを活用し、共同で音声合成技術を使った効果的な外国語習得方法の開発を行う。
ジョイズの開発する「TerraTalk」は、AIを搭載したロールプレイング形式で英会話を学ぶことができるアプリだ。旅行や仕事、面接試験など様々な場面を想定し、アプリ相手により実際的な英会話を学習できる。学習を通して蓄積された発音や表現を自動的に診断し、弱点を特定することも可能で公的教育機関や法人を含む約200機関で導入されている。サービスは、個人向けに初月無料で月々税込で1,950円という料金設定だ。
実践的な英語力にはリスニングやスピーキングなど"音"の存在が欠かせない。共同開発に参加する東京大学大学院情報理工学系研究科の猿渡・小山研究室の高道慎之介助教は、音声合成変換、音声信号処理、音声なりすまし検出、深層学習、音声コミュニケーション拡張などをテーマに研究を行っており、今回の研究ではスピーキングの実運用に効果的なトレーニング開発を産学連携体制で目指す。