NECは10月4日、従業員の多様な介護のニーズに対応するため、あらかじめ設定した週の1日を不就労日とし、当該曜日は勤務しないことを認める介護短日勤務制度を10月に導入したと発表した。

同制度は、家族(配偶者、子、父母、祖父母、兄弟姉妹、孫、配偶者の父母、祖父母、兄弟姉妹)の介護をするために勤務日の短縮を必要とする全従業員を対象としており、対象の介護事由が解消されるまで利用することが可能。

同社はこれまで介護休職制度や介護短時間勤務制度など仕事と介護の両立に配慮する制度を導入するほか、介護休職給付金や介護転居費用補助、介護環境整備支援金といった公的介護保険を補完する経済援助施策にも取り組んできた。

さらに、従業員の介護状況やニーズを把握するため、2016年度から年に1度のキャリアレビュー面談において、自身の介護状況を申告する仕組みを導入。

この仕組みにより、介護中と申告した従業員に対するアンケート結果を基に、今年度から在宅勤務の就業場所として実家を追加するなど、介護の実態に即した利用しやすい制度への改変を進めている。

  • NECにおける仕事と介護の両立を支援する主な制度