日立ソリューションズは4日、AI(人工知能)技術を活用した画像認識で、外観検査や画像処理業務の自動化を実現する「画像判定ソリューション」を10月5日から販売開始することを発表した。

  • 「画像判定ソリューション」サービスイメージ

    「画像判定ソリューション」サービスイメージ

「画像判定ソリューション」は、画像の機械学習によって、部品や図面などの外観検査を自動化するほか、画像内の人や特定の物を検出し、トリミングやぼかしなど必要な処理を自動的に行えるもの。

日立ソリューションズの技術者が、顧客独自の画像に対して最適な分析手法や機械学習を活用し、判定精度を上げるチューニングを学習済みのAIに実施する。毎回の判定結果は、テキスト形式のファイル、Web画面、メール通知など顧客の要望に合わせて提供する。また、WindowsやLinuxの環境でも利用でき、設定変更も容易に行える。

さらに、顧客の課題に応じて、事前検証、実証実験、システム構築、運用までを段階的に支援し、画像撮影のポイントや認識精度のチューニングのようなきめ細かいサポートや、他のシステムと連携した現場業務全体の効率向上にも、柔軟に対応するという。

これにより、企業は個人のスキルに依存せずに外観検査や画像処理業務を行え、製造現場での品質のバラツキや人材不足という課題を解決して業務効率向上を図ることができるとしている。

活用例として、精密機器部品の外観検査、機器の保守点検業務効率化、文字やマークの判別による品番チェック自動化、商品配置の最適化提案、 工事現場や製造現場の人の危険行動の監視──などを想定している。

販売価格は個別見積もりで、動作OSはWindows 10、Linux(Ubuntu 16.04)。