博報堂DYホールディングスは2日、京都府に本社を構えるアドインテの株式を取得し、資本業務提携を行うことを発表した。
博報堂DYホールディングスは、2017年12月に生活動線起点のメディアビジネス開発のためのグループ横断組織「デジタルロケーションメディア・ビジネスセンター」を新設。生活動線上の接点を拡大させる可能性を持つデジタルロケーションメディアの開発に向かっている。2017年9月の調査では、生活者が平日一日平均5時間以上外出し、移動中は6割以上がスマートフォンを利用。シーンに応じて、情報の受け取り方に変化がある6つのモードの存在を指摘している(プレスリリース)。よく知られるAIDMAやAIDAなどの消費心理プロセスと同様に生活シーンに応じたマーケティングプロセスを見いだせる可能性がある。
アドインテは、Wi-FiセンサーとBeacon端末が一体となった独自開発の「AIBeacon」を提供しているが、専用アプリ不要でWi-Fiによるアクセス情報を匿名状態で取得できるなどGPSでの位置分析には適さない場所でも顧客接点解析を可能にできる特長があり、今回の資本業務提携を通じて両社共同でAIBeaconに関するシステム、データ、ネットワーク等の研究、モバイルメディアを活用したリアルリターゲティングの開発などを進めていくことを述べている。