伊藤園は、黒酢飲料の継続摂取が運動後の疲労感を軽減することを、ヒトを対象とした臨床試験で確認したと発表した。
近年、黒酢をはじめとした「お酢」の健康価値への関心が高まっており、特に日常生活や運動後などの疲労感軽減を目的に、飲料として摂取する消費者が増えているという。しかし、お酢の疲労感軽減に対する効果を示す科学的な検証例は十分ではなかったことから、同社の黒酢配合飲料を用いた臨床試験が実施された。
試験は、運動や酢飲料の摂取が習慣化していない男女を対象に7日間行われた。与えられた飲料を毎日200ml摂取し、最終日に自転車エルゴメーターによる運動負荷試験を行い、翌日にかけての疲労感を調査した。
その結果、試験飲料はプラセボ飲料(偽薬)と比べると、身体的疲労感が運動30分後と就寝前で有意に減少したことが認められた。また、肩こりに対しても、就寝前と翌日起床時に効果が見られたといい、試験飲料の寄与が示唆されたという。
同社は今後、今回確認された疲労感軽減効果のメカニズムに関する研究を進めるとしている。