デルとEMCジャパンは9月26日、ソフトウェアデファインドストレージ(オブジェクト型)「Dell EMC ECS(Elastic Cloud Storage)」の次世代プラットフォーム「Dell EMC ECS EX」シリーズとして「Dell EMC ECS EX300」「Dell EMC ECS EX3000」を発表した。
Dell EMC ECS EXシリーズは、デルテクノロジーズの包括的な技術を盛り込み、幅広いユースケースおよび企業規模などニーズに合わせて設計。
新プラットフォームは、ストレージの効率化を実現し、強固なデータコンシステンシィとリアルタイムでのアクセサビリティ、大量のデータに対してDB利用なしでのメタデータサーチ機能、マルチサイトレプリケーション機能、RESTful APIとしてAmazon S3互換、OpenStack Swift互換、さらにHDFS互換やDell EMC Atmos互換など多数のオブジェクトストレージ向けプロトコルに互換性を持つ。
また、NFS(Network File System)というファイルアクセス用のプロトコルをサポートし、ファイルオブジェクトへのアクセス性に対しても優位性を保持している。
ECS EX300は60TBの容量から導入が可能で、例えばPivotal Cloud Foundryで構築したアプリケーションなどクラウドネイティブに適したストレージプラットフォーム。クラウドネイティブの勢いの拡大に伴い、多くのストレージ容量が要求されるようになる中で、シームレスなスケールアップを可能とするとともに「Dell EMC Centera」環境の最新鋭化にも適しているという。
ECS EX3000は、データフットプリントが大きな企業をサポートするように構築されており、シングルラックで最大8.6PBまでをサポート。
ウォームデータ(アクセス頻度が低いデータ)とコールドデータ(アクセスがほとんどないデータ)のアーカイブや社内クラウドストレージポータルの構築に加え、大規模なクラウドネイティブアプリケーションやIoT/アナリティクスのサポートに適したソリューションとなる。既存のECSプラットフォームの50%増というストレージ密度を提供し、データセンター統合プロジェクトにも適している。
価格は税別でECS EX300が1688万4562円(5ノード最小構成価格。保守、導入サービス費用は除く)。