大日本印刷(以下DNP)は21日、Kaizen Platformおよびロカリオと連携し、チラシの制作データを活用して広告用の動画素材を短時間で制作し、チラシが新聞に折り込まれるのと同じタイミングで動画広告としてネット配信できるサービスを開始したことを発表した。動画制作費、動画広告配信料の目安は、1プロモーションあたり50万円〜。

折込チラシなどの販促施策では、20代・30代への情報到達(リーチ)不足が指摘されているが、インターネット広告にも、広告サイズの制約による情報量の少なさや、配信までのスケジュールなどに課題があり、折込チラシの補完としてはまだ十分に活用しきれていない状況である。

DNPは、これらの課題に対し、販促用コンテンツの企画・制作実績や、流通・小売業等の販促情報を一元管理してチラシ制作や多メディア配信を効率化する「流通向け情報管理プラットフォーム Retail Meister」等の強みを活かし、広告用動画を短期間で制作するとともに、配信までの期間を短縮し、折込チラシとインターネットの動画広告を同日に実施できる仕組み(スキーム)を整えた。

動画広告の素材は、Kaizen Platformが印刷物の制作データから48時間以内に制作。動画広告メニューはロカリオと連携し、Googleが運営する動画共有サイト「YouTube」を中心とする広告ネットワークと、Yahoo! JAPANが運営するYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)で配信できる。また、今後はFacebookなどを始めとしたSNSやWebメディアを含めた配信先の拡大も進めていくという。

各社の役割は、DNPが同取り組みにおいて、企画・制作・全体の進行・管理を行う。Kaizen Platformは動画制作を行い、主にインターネット広告の制作物のA/Bテストを実施する。ロカリオ は、動画配信プラットフォームへの入稿から配信・運用までを行うということだ。