ヤマハは9月19日、2011年に発売したスマートL2スイッチ「SWX2200 シリーズ」の後継として、「SWX2210-8G」(8ポート)、「SWX2210-16G」(16ポート)「SWX2210-24G」(24ポート)を10月に発売すると発表した。

  • スマートL2スイッチ「SWX2210 シリーズ」

新機種はWeb GUI 機能である「LAN マップ」による、スイッチの状態や端末の管理など、“ネットワークの見える化”に対応。また、旧機種ではスイッチ単体で設定を行うことができないため、L2MSマスターまたは、アプリケーションから設定を行う必要があったが、新機種では、新たにWeb GUIを搭載することで、単体で設定を行うことが可能になった。 さらに、TELNETに対応し、遠隔管理も可能になっている。

  • 「LAN マップ」

「SWX2210-8G」「SWX2210-16G」「SWX2210-24G」は、従来の「SWX2200 シリーズ」と同様にL2MSマスターの見える化機能「LAN マップ」からの状態確認や端末の管理機能に対応し、ループ障害などを確認できる。

また、L2MS マスターで「SWX2210シリーズ」の設定を管理・保存することが可能で、スイッチ本体に異常があった場合でも、スイッチ本体を入れ替えてL2MSマスターから保存している設定を転送することで、すぐにもとの状態に戻すことができる。

  • 詳細設定_設定ページ」

スイッチ機能の強化では、従来の「VLAN」や「QoS」に加え、「リンクアグリゲーション」にも対応。「QoS」は、旧機種はDSCP(DiffServ Code Point)値による優先制御だけだったが、「SWX2210 シリーズ」では、CoS(IEEE 802.1p Class of Service)値による優先制御やDSCP、CoS 値による送信キュー割当、WRR(Weighted Round Robin)重み付け制御にも対応した。これらの方式に対応することで、従来よりも帯域を有効に活用することが可能になったという。

また、「リンクアグリゲーション」はスタティックリンクアグリゲーションに対応する。

そのほか、ダッシュボード機能でスイッチのリソース、機器情報やログの確認が可能なほか、TELNET によるCLI設定も行うことができ、予め作成したコンフィグを、CLI経由で複数のスイッチに対し、設定できる。

  • ダッシュボード

スイッチング容量は、8Gが16Gbit/s、16Gが32Gbit/s、24Gが48Gbit/s。最大MACアドレスはいずれも8,192で、最大VLAN数も共通で256。価格は、8Gが47,000円、16Gが86,000円、24Gが115,000円(いずれも税別)。