Linuxの開発者であるLinus Torvalds氏は9月16日(米国時間)、「LKML: Linus Torvalds: Linux 4.19-rc4 released, an apology, and a maintainership note」において、しばらくLinuxカーネルの開発から離れ、今後の開発をより円滑にするためのワークフローの改善やツールの検討などを行うと伝えた。
Linuxカーネル開発から永久に手を引くのではなく、Linuxカーネル開発には今後も取り組んでいくとしている。あくまで気持ちの整理やツールの検討を行うための休憩時間といった位置づけのようだ。
問題の発端は開発者会議へのTorvalds氏の参加を巡るちょっとした行き違いにあるとしている。その行き違いを経験する中で、Torvalds氏はコミュニケーションに改善の余地があると考えるようになり、そうした点を含めてしばらく休憩を取りたいとしている。
しかし、Linus Torvalds氏はバーウンアウト(燃え尽き症候群)になったのではないと説明。Linuxカーネルのメンテナンスから手を引きたいと考えているわけではなく、これまで30年間取り組んできたこの開発は今後も続けることを熱望していると述べている。今回の休止はgitを開発するために一時期Linuxカーネルの開発から手を引いた時と似ていると説明している。