ユニックスとシステムサポートは9月11日、ドン・キホーテの基幹系システム「NextTAURUS」をAmazon Web Services(以下AWS)に全面移行したと発表した。作業は2017年6月から2018年4月にかけて行われ、システムは2018年4月より稼働している。

ドン・キホーテは商品の受発注や売上・利益・在庫管理などを行う基幹系システムに、ユニックスのパッケージソリューション「NextTAURUS」を採用している。同システムは2013年、ドン・キホーテのグループ会社統合に伴う基幹系システムの拡張と刷新をきっかけにオンプレミス型で導入。

近年、会社の成長に合わせた柔軟なITインフラ拡張や、災害時の事業継続計画強化が課題となっており、ドン・キホーテではそれらの解決のためAWSへの移行を決定したという。

ドン・キホーテはAWSへの移行により、インフラの柔軟な拡張、事業継続計画の強化、運用コストの削減といった効果を見込んでいる。

例えば、M&Aにより店舗数が100店舗規模で増加する場合、これまではシステム構成の見直しからその構築まで半年以上の納期が想定されていたが、AWSへの移行後はこれらの工程を1カ月以下で実施できる見込みだという。