大日本印刷(DNP)は、グループ書店やトゥ・ディファクトと共同で運営する「ハイブリッド型総合書店honto」のランキング情報を医療機関向けデジタルサイネージ「メディネット システム」に13日から提供を開始したことを発表した。
「メディネット システム」はメディネットが運営する医療機関向けデジタルサイネージシステムで待合室環境の向上を図るため、院内広報のコンテンツ(その病院の医師紹介やスタッフ紹介)や受付時間・面会時間に加え、ニュースや天気予報、季節のお役立ち情報の提供を行う。来院患者の待ち時間に有益な情報を提供することで医療機関の満足度向上を図るもので、現在全国1,000を超える病院などの医療機関に導入されている。
大日本印刷は13日からこのメディネット システムにハイブリッド型総合書店hontoのランキング情報を提供することを発表した。hontoは、手元に置いておきたいものは紙の本、コミックは電子書籍、自宅ではタブレットのように使い分けるハイブリッドな読書ライフスタイルを提案している。スマホアプリ「honto with」では、丸善、ジュンク堂、文教堂の店頭在庫と連携、欲しい本がどの店舗にあるかの検索や取置きも可能でプッシュ通知で到着を知らせてくれるなどデジタル/アナログ問わず、本を楽しめる。本好きや読書家が集まり9月時点での会員数約470万人。医療機関に待合室にあるメディネット システムのサイネージには、このhontoの販売データから書籍やコミック、電子書籍などの週間ランキングが13日から提供される。
DNPは、有益な情報コンテンツの提供とさらなる満足度向上を目指すメディネットと週間ランキング情報の提供先の拡大やhontoブランドの認知度向上を目指す同社の方向性が一致したこと、今後キャンペーン情報などの提供や接点となる医療機関と連携した入院患者向け電子書籍の閲覧サービスの提供を目指していくことを述べている。落ち着いた穏やかな空間が求められる医療機関の待合室に、静かなる好奇心を提供する本の情報は最適なコンテンツのひとつと言える。