NTT西日本とプリンシプルは、九州を拠点とする不動産管理会社7社と協業し、高齢者の居室を見守る「スマートルームみまもり」のトライアルを9月11日より開始した。

このサービスは、ドア開閉センサーを居宅内2カ所に設置し、一定時間以上ドアの開閉が検知されない場合に、アラームを出すサービス。アラームが出たのち、高齢者本人と連絡がつかない場合は、家族や管理会社等へ通知が行われる。サービスは来訪や電話による見守りサービスと異なり、入居者が普段の生活を変えずに、自然に見守りを受けられる点が特徴。

  • センサー設置イメージ

一人で暮らす高齢者は「孤独死」等の課題によって、賃貸物件への入居を、物件オーナーが承諾しないケースもあり、今回のトライアルは、この課題を解決する狙いもある。

トライアルは、入居を希望する一人暮らしの高齢者または、現在すでに一人暮らしをしている高齢者等、各管理会社が選定する高齢者(以下、入居者)に対し、本サービスの導入を図る。入居者には一定期間無料でサービスを利用する。

プリンシプル、NTT西日本、各管理会社は、入居者宅への本サービス導入を通じて、各管理会社としてのビジネススキームの確立と、運用フローの検証、またサービス仕様の検証などを行う。そして、トライアルの検証結果を反映・改善し、プリンシプルによる商用サービス提供を予定している。また、NTT西日本では光インターネットアクセスサービスとの組み合わせによるサービス普及を図るという。