日本で初めての開催となった「第30回 国際情報オリンピック日本大会(IOI 2018 JAPAN)」が9月7日閉幕した。大会には、世界87の国・地域から335名が参加し、プログラミング技術を競い合った。
日本からは以下の4名の代表選手が出場したほか、国内予選の次点であった4名が特別参加選手として参加した。
- 井上航さん (北九州工業高等専門学校 3年)
- 清水郁実さん (N高等学校 3年)
- 行方光一さん (筑波大学付属駒場高等学校 2年)
- 細川寛晃さん (灘高等学校 3年)
競技は2日間にわかれ、各日5時間で3問の問題を解くというもの。問題は、実社会で直面するさまざまな課題を模したものとなっており、それを数理情報科学によって解決する数理的な問題解決能力が求められるものとなっている。
参加できる選手数は、国・地域ごとに4名以下。成績優秀者には金・銀・銅の各メダルが授与される。その比率は、金メダルが参加者上位の約12分の1(今大会では28名)、銀メダルが参加上位者の約12分の2(今大会では55名)、銅メダルが参加上位者の約12分の3(今大会では83名)となっている。
総合優勝には、優勝候補の1人と目されていた米国のBenjamin Qi選手が輝いた。また、日本代表選手の結果は、井上選手が金メダルを獲得したほか、銀メダルに細川選手、銅メダルに清水選手と行方選手がそれぞれ輝き、日本代表選手4名ともにメダルを獲得した。また、公式記録の対象とならない4名の特別参加選手の成績は、金メダル相当が1名、銀メダル相当が2名、銅メダル相当が1名となっている。
なお、次回31回大会は、火の国の異名を持つアゼルバイジャンの首都バクーで開催される予定となっている。