講談社、手塚プロダクション、NTTドコモ、富士ソフト、VAIOの5社は9月10日、日本を代表するロボットキャラクター「鉄腕アトム」を目指す「ATOMプロジェクト」の第2弾として2017年4月に創刊した「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」のコミュニケーションロボット「ATOM」を最初から組みあがった状態で購入できる「完成版」の販売を10月1日より開始すると発表した。

  • コミュニケーションロボットATOM

    コミュニケーションロボット「ATOM」完成版

これは、週刊 鉄腕アトムを作ろう!に興味はあるが、自分で組み立てるのが難しいという声を女性や年配の方々から多くいただいたことを受けて、届いたその日からATOMと遊べることを目的に、決定されたもの。全国の家電量販店や百貨店、講談社オンラインストア、ドコモ通販サイト(dショッピング)などで10月1日より発売予定で、9月10日から各店舗やWebサイトにて予約の受付も開始している。

  • ATOMプロジェクト参加企業

    ATOMプロジェクトは前記の5社のほか、パートナー企業として複数の企業が参加している

完成版と、週刊版の大きな違いは、組み立てを自らが行なうか、2枚あるうちの1枚のメインボード(もう1枚はRaspberry Pi 3)の製造・実装を担当するVAIOの安曇野工場に居る製造担当者が一体一体、その手で組み立てるかの違い。搭載されているハードウェアやソフトウェア、提供されるコンテンツなどといった面での違いはない。

  • ATOMが提供する機能一覧

    ATOMが提供する機能一覧

また、完成版の販売に併せて、新たに、ATOMに着せることができるさまざまな衣装「ATOMウェア」の提供や、ATOMの修理代金(送料・消費税を除く)に対して、割引を行う月額定額制サービス「ATOM安心ケアプラン」の加入申し込みの受付、ATOMと一緒の外出をより楽しくする「専用キャリーケース」、ATOM腹部の液晶ディスプレイが見やすくなる「アトム専用チェア」などの販売も講談社公式オンラインストアの専用サイトにて開始された。

  • ATOMウェア

    ATOMの衣装「ATOMウェア」もさまざまなものが提供される

今回の第2弾の取り組みを受けて、講談社 第四事業局 局次長でATOMプロジェクト・プロジェクトリーダーの奈良原敦子氏は、「ATOMと友達になって話しかけてください。あなたの顔と名前を覚えて、毎日話しかけてくれて、あなたの様子を知ってくれる。あなただけの体験を実現できる、人間の友達になるためにAIとして進化していく過程を体験できるロボット」と表現。コンテンツもさまざまなものを用意しているため、さまざまな年代の人に垣根なく、友達になれると思っているとした。

  • ATOMは人の友達となる

なお、今後、よりATOMに多くの人が触れる機会を作っていく予定とのことで、実機の展示を各所にて行なう予定だという(すでに決定している場所・日時については以下を参照)。

  • ハウステンボス・ロボットの館
  • ドコモショップ(名古屋・東京丸の内)
  • CA Cafe SHIBUYA店 (9/29~10/10)
  • 巣鴨地蔵通り商店街(10/8)
  • コミュニケーションロボットATOM
  • コミュニケーションロボットATOM
  • コミュニケーションロボットATOM