KDDIとワイヤ・アンド・ワイヤレス、ソフトバンクは、平成30年北海道胆振東部地震に伴い北海道全域でWi-Fiスポットの無料開放を実施している。
対象エリアでは、Wi-Fiアクセスポイント「au Wi-Fi SPOT」もしくは「ソフトバンクWi-Fiスポット」が順次無料で開放される。無線LANに対応した端末を持っているユーザーは、災害用の統一SSID「00000JAPAN」を選択することで、無料でインターネットに接続を可能としている。
注意事項としては、すべての人に開放するためIDやパスワードが不要である一方で、通信内容も暗号化されないためハッカーのような悪意の第三者にとっては、簡単に情報を盗むことができる。00000JAPANを使用した通信では、ネットバンキングやネットショッピングなどは行わず、どうしても必要な場合はVPN(仮想私設通信網)を用いるか、Wi-Fiではなく携帯電話回線を利用することを推奨している。
また、「00000JAPAN」に似せた名前の偽アクセスポイントを設定し、誤って接続した人から情報を盗もうとするハッカーが現れる可能性もあることから、SSIDの名称が正しいか(0がちゃんと5つあることを確認するなど)、確認するように呼びかけている。
この取り組みは、無線LANビジネス推進連絡会において、各事業者が提供するWi-Fiサービスを大規模災害発生時の被災者の通信接続手段の1つとして利用すること目的に、その統一的な提供方法についてさまざまな検討を行い、災害用統一SSID「00000JAPAN」による公衆無線LANの無料開放について、共通仕様の策定、ガイドラインの整備を行ってきたことによるもの。