東洋ガスメーター、日本エレクトロニクス・サービス(NES)、北陸電力の3社は9月6日、北陸電力が保有するスマートメーター用通信システムを利用した実証環境を構築して「ガス遠隔検針サービス」および「駐車場予約管理サービス」の実証試験を開始した。
今回の実証試験では、スマートメーター用通信システムと接続可能な無線通信端末を用い、無線通信端末などの動作検証(電波伝搬試験やシステム接続性試験など)を行う。屋内実証設備での検証を行った後、12月から屋外の実運用設備において北陸特有の気候におけるガス遠隔検針サービス・駐車場予約管理サービスへの適用について検証を実施する。
試験内容は、「ガス遠隔検針サービス」「駐車場予約・管理サービス」の2点。ガス遠隔検針サービスの屋内実証試験(検証環境:富山電気第二新館4階)では、東洋ガスメーターの監視センターに設置したガス遠隔検針/監視サーバとの連携試験を行う。
屋外実証試験では、都市ガスおよびLPガスの利用者宅に設置したガスメーターと北陸電力のスマートメーターとの間での、降雪・積雪の影響を含む電波伝搬試験を実施する。
駐車場予約・管理サービスの屋内実証試験(検証環境:富山電気第二新館4階)では、NESが設置した駐車場予約/在車情報管理サーバとの連携試験を行う。
屋外実証試験では、屋外コインパーキングにおける在車センサー/予約表示装置と北陸電力のスマートメーターとの間での、降雪・積雪の影響を含む電波伝搬試験を実施する。
3社は、同試験における技術的課題を抽出するとともに、その課題解決を通して2020年度内にサービスの提供開始を目指す。なお、ガス遠隔検針サービスに関する実験は東洋ガスメーターと北陸電力が、駐車場予約管理サービスに関する実験はNESと北陸電力が、それぞれ共同で進めていく。
また、同試験を通じてIoT技術の利用による利用客の利便性向上に向け、高品質かつ低コストの通信回線を用いたサービス提供検討を進めていく。