NTTコミュニケーションズは、NTTグループの自然言語解析技術の研究成果を手軽に利用できるAPIサービス「Communication Engine “COTOHA API”」を9月5日から提供すると発表した。
COTOHA APIでは、日本語のさまざまな意味を理解できる基本語辞書と、企業名や業界用語に対応する専門用語辞書を合わせた210万語超の日本語辞書を活用してAPIを提供する。
提供するAPIとして、日本語テキストの構造と意味を解析する「構文解析」、人名や地名などの固有表現を抽出する「固有表現抽出」、「あれ」「これ」「それ」「そこ」などの指示語・省略語を検知し、指し示す対象を特定する「照応解析 (β版)」、文章からキーワードを抽出する「キーワード抽出」、2つの文章の類似性を数値化し出力する「類似度算出」などがある。
同社は、2016年10月より、日本語による対話が可能なAIエンジン「Communication Engine “COTOHA Virtual Assistant”」を提供しており、NTTグループの日本語辞書とAI関連技術「corevo(コレボ)」とNTT Comが独自開発した自然言語解析技術により、日本語の理解による自然な対話を実現する。
今回、同サービスに実装されている高度な自然言語解析技術を、さまざまなサービスに手軽に組み込み、開発の迅速化や新サービスの創出に活用できるように、「COTOHA API」の提供を開始する。
今後も、音声認識結果データの精度向上をサポートする「言いよどみ除去」「誤り箇所検知」「誤り箇所訂正」など、順次新しいAPIをリリースする。
利用料金は、開発用が無料で、商用利用が月額13万円(税別)から。