日立製作所は9月4日、VMwareとの協業成果として、金融や公共交通をはじめとする社会インフラ分野向けに、オープンシステム環境での長期にわたる基幹システムの安定稼働を支援する高信頼プラットフォームソリューションを9月5日から販売開始すると発表した。
同ソリューションは、VMwareの仮想化ソフトウェア「VMware vSphere」と日立のサーバ「RV3000」と組み合わせて提供するもの。価格(税別)は個別見積もり。
同ソリューションは、重要な業務を担う仮想マシンへのPCIカードの占有割り当てを可能とする「VMware vSphere DirectPath I/O」の認証を取得。これにより、PCIカードに障害が発生した場合、当該PCIカードを切り離す日立独自の機能で、予備PCIカードへ切替えることが可能となり、システムダウンを回避するシステムを実現する。
また、I/O仮想化に伴うオーバヘッドを低減し、オープンシステム環境においてミッションクリティカルなシステムに求められるシステム安定化を実現する。
さらに、VMwareとの間でvSphere特別サポート体制を構築。これにより、問題発生時の原因究明と対策において、VMwareから特別に技術的な支援を受けられることに加え、VMwareに日立のエンジニアが常駐して対応するためハイレベルなテクニカルサポートの提供を実現する。
vSphere標準ライフサイクルを超える長期サポートを標準メニューとして備え、標準ライフサイクル終了後でも業務に影響するレベルの不具合に対しては、VMwareと連携して対策版を提供することが可能で、同サポートは「日立サポート360」として提供する。