東陽テクニカは4日、同社の大容量パケットキャプチャ/解析システム「SYNESIS」搭載の技術で特許を取得したことを発表した。
主要なイーサネット(1G/10G/40G/100G)をとりこぼしなくパケットキャプチャできる「SYNESIS」は、ポータブルタイプやラック方式など現在17種類のラインナップを持つパケットキャプチャシステム。今回、特許を取得したのは「データの書き込み装置及び方法」で、記憶装置へのデータの書き込みをソフトウェアで効率的に制御する技術。データの並列書き込みを独自のロードバランスでコントロールするもので、大容量パケットでも取りこぼしなく解析できる「SYNESIS」のコア技術のひとつにあたる。
2015年6月に発売された「SYNESIS」は、国内外の通信会社や金融機関、官公庁などでも採用されており、キャプチャされたパケットをレコードし、リプレイするパケットリプレイヤー機能や必要なデータだけをキャプチャするフィルタ・スライス機能など詳細な分析で監視対象のシステムやネットワークの障害調査に寄与する。
IoTの普及、5G商用サービスの開始やビッグデータ解析など今後も増加するネットワークの大容量化が見込まれるなか、同社は特許取得を契機にさらなる世界展開を加速させることでネットワークにおける速やかな障害解析、高品質なネットワーク実現に貢献していく構えだ。