電通テックは、9月3日付で、生活者に関わるあらゆる個人情報「パーソナルデータ」を1つのIDで統合・管理し、マーケティング支援サービスを提供する100%子会社「株式会社マイデータ・インテリジェンス」を設立したと発表した。
資本金は2億5000万円で、従業員数は15名。
同社は、企業から業務委託を受け、プロモーションやオウンドメディア等の運用を通して応募者や参加者等のパーソナルデータを取り扱っていることから、この管理運用ノウハウをベースに、生活者と企業をパーソナルデータでつなぐ新たなサービス基盤を新会社において構築する。
本年11月以降には、企業キャンペーンやSNSプロモーション、サンプリング等に活用できる各種サービスを取り揃え、パーソナルデータを介した生活者と企業のエンゲージメントの強化を支援してくという。
将来的には、生活者に対しては、使用したデータに基づいた対価・インセンティブを提供し、マーケティングや商品開発、サービス開発等にパーソナルデータを活用したい企業に対しては、生活者が許諾したデータを必要な分のみ提供する「マイデータ・バンク」として機能することを視野に入れている。
来春には、より利便性の高いデータマネジメントサービスの構築を見据えた大規模実証実験を計画しており、生活者の同意形成の状況、企業のニーズと利活用による成果を検証予定。また、AI技術・機械学習などのテクノロジー活用やブロックチェーン技術によるデータ流通、各インフラとの連携も図っていくという。