凸版印刷は3日、商品画像の色や形状、タグの情報を組み合わせた独自の検索ロジックにより、対象の画像と似ている画像を検索できる「パラリービジュアル検索サービス」の提供を開始したこと発表した。価格は、初期設定費用10万円で、ASPサービス月額費用は基本利用料が5万円、画像登録1点につき10円、ユーザーによる検索1回につき1円。
ECサイトなどでの商品検索はキーワード検索が一般的で、デザインテイストや全体の雰囲気など言葉として表現しづらいものは検索が困難であった。
「パラリービジュアル検索サービス」では、カメラで撮影した写真などを使って、検索対象の画像の中から似ている画像を簡単に検索できる。検索は色や形状だけでなく、画像に自動付与されるスカート、バッグなどのタグの情報を組み合わせた独自の検索ロジックにより、高精度の検索を実現する。
ユーザーが検索する画像とあらかじめ登録された検索対象データとをマッチングさせることで、検索結果を表示する。検索対象データの登録時とユーザーの画像検索時には、自動で画像の特徴量(色や形状等を数値化したもの)およびタグが付与される。検索時は画像の特徴量から類似度の高い画像を選出し、さらにタグが一致している画像のみを対象とすることで、高い類似画像検索精度を実現している。
これによりユーザーは、同機能を取り込んだオンラインショッピングなどで、カメラで撮影した写真やWEB上にある画像、あるいはSNSで気になった写真のURLをコピーして貼り付けることで、似ている商品を簡単に検索できるようになる。
凸版印刷では、運営するショッピングメディア「Paraly Channel(パラリーチャンネル)」において既に同サービスを導入しており、約2万点の商品を画像から検索できるようになっている。
このたび凸版印刷は、同サービスを企業向けにASPで販売を開始した。企業は検索対象の画像データを登録することでサービスを開始できる。同社はこのサービスを拡販し2019年度末迄に100社の導入を目指すとしている。