デルとEMCジャパンは8月31日、NTTフィールドテクノと協業し、設置工事と設定をセットにした無線LAN導入パック「据え置き工事パック」を同日より提供すると発表した。価格は、据え置きパック1台(ハードウェアは別)69,525円(税別)~で、1台から~数万台規模まで対応できるという。
「据え置き工事パック」は、デル EMCがOEM販売しているAerohive社の無線LAN製品に、NTTフィールドテクノの据置設置工事と簡易設定をセットにして販売するもの。また、オプションとして、NTTフィールドテクノによる通信不可時のリモード対応やオンサイト交換、設定サポートの保守サービスを提供する。
なお、今回販売を開始するのは小規模向けの「ミニマムプラン」で、今後は顧客の希望に沿って設定や工事内容を決定する「充実工事パック(個別見積)」の積み上げ算定プランも販売する。
デル EMCは、ネットワーク機器を構成するハードウェアとソフトウェアを分離する「オープンネットワーキング」のコンセプトのもとでネットワーク製品を展開しており、サードパーティのホワイトボックスに、同社のネットワークOSを搭載して提供している。
今回、提供を開始するハードウェアはAetohiveのみだが、今後は、RUCKUS社製品も提供し、選択肢を広げていく。
デル ネットワーク事業部 事業部長 西澤均氏は、「ベンダーロックインしたものをオープンにしていくのがわれわれの戦略だ。現在では多くのベンダーが対応し、選択肢が広がっている。オープンネットワークを始めて4年になるが、オープンネットワークのメリットを享受した事例も出てきている。とくに注力しているのはデータセンター向けのネットワークで、オープンネットワークのメリットをもっとも活かせる分野だ。今後、市場規模も大きくなり、成長していく。そのための投資を行っていきたい。オープン化はこれまでサーバ、ストレージの世界だけであったが、それがネットワーク世界にも広がっている。Dell EMCは、ネットワークだけでなく、サーバ、ストレージと一緒にサポートしていけるのが大きな差別化だ」と語った。