子どもだけでなく大人も魅了してやまない"ゲーム"プログラミングには、プログラミングの基礎はもちろん、全体の設計から各オブジェクトの動きやイベントとシンプルに見えるゲームにも数多くの仕組みが隠れている。何よりも動作した際の感動は大きなエンジンとなる。
1978年6月16日の発表会でのお披露目から数え、今年で40歳となったのがタイトーの「スペースインベーダー」。日本で生まれ世界を席巻した大ヒットゲームは、シューティングゲームの始祖のひとつと評され、ゲームセンターや喫茶店、旅館の待合室にまで設置、誰しもが熱中した伝説のゲーム。部屋にアーケードを持ち込む猛者も存在した。
タイトーではスペースインベーダー公式サイトを設置し、大規模なコラボレーションイベントも展開。メッセージボードにはアタリ創業者のNolan Bushnell(ノーラン・ブッシュネル)氏や米ビデオゲーム産業の先駆け「PONG」(ポン)開発者のAllan Alcorn(アラン・アルコーン)氏などのゲーム開発者や「ゲームセンターあらし」の著者すがやみつる氏、高橋名人などゲームと関わりの深い著名人からのメッセージも多数寄せられている。
そんなタイトーは7月より、タイトーの名作ゲームでプログラミングの仕組みを学ぶ"プロつく"を、ゲームやロボットを題材に京都市内でSTEM教育を提供するプロクラス(ブルーフォグ・ソリューション運営のIT学習塾)とともにスタートしている。40周年を迎えたスペースインベーダーをはじめアルカノイド、バブルボブル、ダライアスやエレベーターアクションと名作ゲームのなかに隠された構造を題材にプログラミングの基本をScratch言語で学んでいく講座だ。
9月15日には「タイトープログラミング教室 スペースインベーダーを作ろう!スコアを競おう!」を東京会場(東京都新宿区のタイトー本社)と京都会場(京都府京都市中京区のプロクラス四条烏丸校)で同時開催。スペースインベーダーを題材にした3時間の授業では「敵を並べる」「敵を移動させる」「敵から弾を発射させる」という動作をジックリ考えながら学び、授業の最後には東京と京都を中継でつなぎ自作のプログラムでスコアを競うハイスコア大会も実施。通常の授業内容の一部を体験できるプログラムとして参加者を募集している。
対象は小学3年生(2年生でもパソコンになれている場合は可)から中学生、税別料金6,000円、PCレンタル1,500円(ノートPC持参の場合不要)で定員は10名。詳細は公式サイトにて。