東京エレクトロン デバイス(TED)は昨日、初心者でも数分でセキュアなIoTシステムの構築を可能とし、センサ情報の可視化を実現できる「Azure IoT ノンプログラミングキット with SORACOM」を発売した。価格は9万9800円(税別)。
新製品は、マルチセンサタグ、IoTゲートウェイ、SORACOMのセルラー通信、Microsoft AzureのIoT Hub、Time Series Insightsを利用し、IoTセンサ情報の可視化を実現可能なキット。
専用に開発したアプリケーション「TED Azure IoT with SORACOM」のGUI上の操作のみで、IoTアプリケーション開発の経験がないユーザーでも、マルチセンサタグのセンサ情報の収集、Microsoft Azureへの送信、データ蓄積、可視化までのIoTシステムの構築がノンプログラミングで実現を可能としている。
また、レポート形式を選択することで、温度・湿度・気圧などマルチセンサタグのセンサ情報を容易にレポート表示や分析できるほか、SORACOM Air SIMにより認証の上接続する3G/LTEの携帯電話通信網を利用し、データ転送サービス「SORACOM Beam」によりセンサ情報を暗号化、セキュアに送信が可能だという。
主な特徴として、製品に含むIoTゲートウェイは-20℃から70℃の過酷環境に対応し、Android OS搭載のため、誰でもスマートフォンの操作と同じ感覚で利用可能な点を挙げている。
さらに、SORACOM Air SIMを同梱しており、キット購入後にWebからユーザー登録すると、すぐにセンサ情報の送信が可能であり、SORACOM Beamによりセキュアに送信できるという。
加えて、マルチセンサタグのセンサ情報の収集、Azureへの送信、データ蓄積、可視化、分析までのIoTシステムの構築手順書を提供しており、IoTシステム構築の初心者でも容易に構築を可能としている。
そのほか、Azure利用料金4万円分を含みIoTシステムの検証に適するという点や、同社主催の有償Azureトレーニングを受講でき、実運用のIoTシステムへの展開が可能だという。なお、SORACOMの利用料は別途必要となる。