ブレインパッドは23日、ソーシャルリスニングプラットフォーム「Crimson Hexagon ForSight Platform(クリムゾンヘキサゴン)」(以下、Crimson Hexagon)に、TwitterやInstagram上の投稿画像をAIで自動解析する機能が実装されたことを発表した。

これにより、Twitter、Instagramの投稿に含まれるテキストだけではなく、画像を軸として投稿を収集・分析することが可能になる。

  • 本文中にキーワードが含まれていなくても、画像から「ワイン」などに関する画像であると判別

    本文中にキーワードが含まれていなくても、画像から「ワイン」などに関する画像であると判別

昨今SNSに投稿される画像の85%にはテキストが付記されていないと言われており、本文やハッシュタグ等にキーワードが含まれていない場合、それらの投稿を分析対象として収集できないという課題があった。

今回「Crimson Hexagon」に実装された画像解析機能により、画像に写っているものを対象に投稿を収集できるため、テキストの投稿がなくとも類似する投稿を収集でき、さらには画像に表れている投稿者の無意識のインサイト(消費者の行動や思惑、それらの背景にある意識構造のようなもの)まで分析可能となるという。

  • 青がObjects(モノ)、黄色がScenes(背景)、赤がActions(行動)、紫がLogos(ロゴ)、円の大きさは画像数を表す

    青がObjects(モノ)、黄色がScenes(背景)、赤がActions(行動)、紫がLogos(ロゴ)、円の大きさは画像数を表す

Twitter、Instagram から収集した画像を1,000種類以上の「Objects(モノ)」「Scenes(背景)」「Actions(行動)」「Logos(ロゴ)」に分類してラベルを付け、結果毎に色分けしてその画像数の多さが円の大きさで把握できるようになる。

ラベル付けした画像に対し、そのラベルごとの投稿割合、投稿数の上昇・下降傾向なども可視化するため、その画像に含まれるもののトレンドや、画像同士の相関性なども分析することが可能となっている。

なお、Crimson Hexagonは、ソーシャルメディアから、ブランドや商品に対する世界中の顧客エンゲージメントを分析するプラットフォーム。ソーシャルメディアのデータを用いた顧客インサイト分析により、マーケティングとビジネス・プログラムの活性化、最適化を実現する。

  • 画像に付与されたラベル別に投稿割合や投稿数の増減などのトレンドを把握できる

    画像に付与されたラベル別に投稿割合や投稿数の増減などのトレンドを把握できる