SUSEは8月20日(ドイツ時間)、Microsoft Azure向けにカスタマイズした初のEnterprise Linuxカーネルの提供開始を発表した。

具体的には、SUSE Linux Enterprise Server 15のオンデマンドインスタンスは、Microsoft Azureのワークロード用のカスタムチューニングカーネルで実行されるようになった。これによりパフォーマンスが向上し、起動時間が短縮され、メモリ使用量が減少する。

同社によると、SUSE Linux Enterprise Server 15の利用者は、ネットワークスループットが25%向上し、平均レイテンシーが23%削減されるなどのメリットを期待できるという。

AzureのSUSE Linux Enterprise Server 15 のインスタンスは、デフォルトではカスタムチューニングされたカーネルで実行されるが、パッケージマネージャーであるZypperを使用することで標準のカーネルに容易に戻すことができる。

Azure用にチューニングされたカーネルに加え、Azure上でSUSE Linux Enterprise Serverを使用している場合、SUSEパブリッククラウドモジュールの一部であるクラウドネイティブ導入のためのツールとリソースを利用できるという。

Microsoft Azure用にチューニングされたカーネルを搭載したSUSE Linux Enterprise Serverは、Azure Marketplaceにおいて標準価格でサポートを含め提供されている。