きりん会きりん保育園、SKT、NTT西日本、NTTフィールドテクノ、フジクラの4者は、暑さ指数の計測・見える化を行い、保育園における熱中症対策について、8月21日~9月30日まで、トライアルを行うと発表した。

暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度))は、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目し、人体の熱収支に与える影響の大きい 湿度、日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、気温の3つを取り入れた指標で、単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示される。

トライアルでは、保育園の屋内外6箇所に計測センサーを設置し、地面素材・照り返し・風通し・高さなど、環境の異なる場所を選定し、それぞれの設置場所で計測した暑さ指数の変化を比較・分析する。

  • 計測センサー設置イメージ

計測した暑さ指数は、IoT用ネットワークを通じてデータとして蓄積され、見える化アプリケーションにより保育室内のタブレットから確認できるという。

  • トライアル概要

そして、これまで保育士の経験に頼っていた危険度の判断を、暑さ指数を視える化したことでどのように保育活動に活かしていくことができるのか検証する。

また暑さ指数の計測値を指標として、屋内外環境の改善に対して、散水の有用性やその他の手段等を含め、園児の環境向上に向けた対処について検討を行うという。

そのほか、園児の感じる暑さ指数を計測するために園児の手が届く高さに設置する必要があるセンサーの施工について、保護材や設置場所、保育園の知見を加えたノウハウを蓄積する。