NECは8月21日、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現に向け、ネットワークにおけるシンプルな運用と迅速なセキュリティリスク対処を可能にする新たなSDN(oftware-Defined Networking)コントローラ「UNIVERGE Network Operation Engine」を提供することに加え、関連するネットワークおよびセキュリティのマネージドサービスを開始すると発表した。
UNIVERGE Network Operation Engineはソフトウェア型のSDNコントローラで、ネットワークにおけるシンプルな運用と迅速なセキュリティリスク対処を実現。
これまでSDNでは制御できなかったWi-Fi機器や各種セキュリティ機器、IoT/OT機器など、さまざまな機器の設定を一元管理できるほか、複雑なネットワーク状態の可視化や、障害発生時の状態分析による迅速な障害範囲の把握など、幅広い顧客に対応可能なネットワークの運用を可能としている。
また、同社のLANスイッチ「UNIVERGE QX」シリーズが組み込まれた既設のネットワークでも新製品の導入により、セキュリティインシデントの対処に要する時間を数時間から数秒に短縮するという。
一方、マネージドサービスはセキュリティ対策を重視したネットワークを提案する3つのコンサルティングサービスメニューや、クラウド上のSDNコントローラから拠点のルータ設定を一元管理し、データセンターを経由せずに外部のクラウドサービスに迅速かつ効率的にアクセス可能とする「クラウドアクセス最適化サービス」、拠点においてマルウェアなどに感染した端末のインターネットアクセスを自動的に遮断し、感染拡大のリスクを低減する「サイバー攻撃自動防御サービス」を提供。
加えて、セキュリティリスク対処の迅速化のため検知した情報の攻撃性、脅威度を分析し、セキュリティインシデントにつながると判断した情報のみを通知する「高精度分析サービス」などのメニューを提供する。
価格は、いずれも税別でUNIVERGE Network Operation Engineが50万円(12月に販売開始)~、コンサルティングが100万円(10月に販売開始)~、クラウドアクセス最適化が月額18万円(12月に販売開始)~、サイバー攻撃自動防御が同25万円(2019年2月に販売開始)~、高精度分析は同12万円(販売中)~。