ノークリサーチは8月20日、中堅・中小企業におけるハイパーコンバージドインフラ(HCI)のシェアと活用実態に関する調査の結果を発表した。

調査の対象企業は年商500億円未満の中堅・中小企業608社(日本全国、全業種、有効回答件数)で、対象職責は企業の経営に関わるまたはITの導入/選定/運用作業を担う職責となっている。

調査では、HCIを「サーバ機器」と「HCI基盤ソフトウェア」によって構成されるサーバ仮想化を実現する仕組みとして定義している。

  • ハイパーコンバージドインフラによる構成 資料:ノークリサーチ

回答者に導入済み、導入を計画・予定、導入を検討しているサーバ機器のベンダーを聞いたところ(複数回答可)、デルEMCが最も多い結果となった。これに、日本ヒューレット・パッカード(HPE)、レノボ・ジャパンが続いており、外資系ベンダーが優勢な状況となっている。

同社は国産ベンダーも今後はシェアを伸ばす兆候が見られるため、サーバ機器のシェア争いは本格化すると見ている。

  • 導入済みまたは導入を予定/検討しているハイパーコンバージドインフラのサーバ機器ベンダー 資料:ノークリサーチ

一方、導入済み、導入を予定/検討しているHCI基盤ソフトウェアについては、VMwareとNutanixが突出している結果となった。両社の導入企業は年商規模によって異なる傾向を示しているため、今後は企業規模別にシェアを追っていく必要があるという。

また同社は今後、Windows Serverの機能としてStorage Spaces Directを提供するMicrosoftが存在感を増していく可能性もあると予測している。

  • 導入済みまたは導入を予定/検討しているハイパーコンバージドインフラのサーバ機器ベンダー 資料:ノークリサーチ