オラクル(Oracle)は現地時間7日、自律型データベース・サービス「Oracle Autonomous Transaction Processing」の提供開始を発表した。

  • 「Oracle Autonomous Transaction Processing」を発表する同社経営執行役会長兼CTO Larry Ellison(ラリー・エリソン)氏(<a href="http://www.oracle.com/us/corporate/events/think-autonomous/index.html?intcmp=ocom-hp-080718" target="_blank">公式動画</a>より抜粋)

    「Oracle Autonomous Transaction Processing」を発表する同社経営執行役会長兼CTO Larry Ellison(ラリー・エリソン)氏(公式動画より抜粋)

4月に日本での提供も発表された「Oracle Autonomous Data Warehouse」は、自動管理(Self-managing)、自動保護(Self-securing)、自動修復(Self-repairing)など自動化機能を提供する「Oracle Autonomous Database」のサービスとしてローンチしており、データベースの"自律化"(Autonomous)を進めることで人為的なミスの排除、管理や運用の労力を省き生産性の向上を図るものだ。

今回、同社が発表した「Oracle Autonomous Transaction Processing」は、現在提供中の「Oracle Autonomous Data Warehouse」を補完するものと述べられているが、機械学習やオートメーションで大きく前進させており、トランザクションの名の通りレポート、バッチ、IoT、機械学習などの混合ワークロードへの単一データベースでの対応、実行中のトランザクション・データ上でリアルタイムのアナリティクス、不正検出など適用範囲も広い。

公式ページには経営執行役会長兼CTOであるLarry Ellison(ラリー・エリソン)氏自身によるOracle Autonomous Transaction Processing発表の動画も掲載されているが、データベース自身のチューニング活動によりパフォーマンス自体が飛躍的に向上する様子などベンチマークを使った資料で解説している。

  • Oracle Autonomous Transaction Processingの適用範囲(公式動画より抜粋)

    Oracle Autonomous Transaction Processingの適用範囲(公式動画より抜粋)

同社では管理コストやリスク軽減などの直接的なメリットのほか、運用が軽減されるデータベース管理者は、データからより多くの価値を抽出する業務に集中できることを強調している。