サイオステクノロジーは9日、パブリッククラウドを利用する企業向けに運用の自動化を進める「SIOS Coati」に、大幅なバージョンアップとフリーミアムモデルによるサービスの提供を開始した。
「SIOS Coati」は、サービスの開始以来、簡単な初期構築だけでインスタンスの監視、復旧を提供し、運用にコストをかけられない企業や運用コストを削減したい企業に採用されている。一方で、「より運用に即したきめ細かな設定をしたい」あるいは「気軽に試してみたい」という要望が数多く寄せられたという。そこで今回、サイオステクノロジーは「SIOS Coati」の大幅なリニューアルを実施した。
監視対象のインスタンス/サービス範囲、内容を個別にモード選択が可能になったほか、障害検知後のインスタンス/サービス復旧動作の内容を個別にモード選択できるようになり、さらに障害対応レポート送信タイミングのモード選択が可能となった。そして、これらの設定を簡単に行えるように設定画面が刷新された。
また、ローコストでスピーディーに導入したいという要望に応え、これまでは必要であった監視のための初期構築を不要にする完全自動化を実現したのに加え、利用期間やインスタンス数は無制限でインスタンスの監視頻度が30分間隔の無償版を提供開始した。
さらに、有償版は監視頻度が2分間隔で、監視時間に応じた完全従量課金の1時間1インスタンス5円(税別)に変更し、最低利用料金3万円は廃止するなどの変更を実施した。
このように、SIOS Coatiの提供形態は「フリーミアムモデル」(まず無料でサービスを試して気に入ったら有償版に移行できる価格体系)となった。