沖縄県糸満市とKDDIウェブコミュニケーションズは8月7日、地方創生プロジェクト「Cloud ON OKINAWA」の取り組みの一環として、照度・温度を電話およびSMSで通知する農作業支援通知システム「てるちゃん」の実証実験を同市で開始すると発表した。
同市では電照菊やマンゴーの栽培が盛んに行われており、いずれも出荷までに要する作業量・時間が膨大なため、作業の効率化が課題となっている。
同社は作業の負担軽減と作業の効率化のため、同システム「てるちゃん」を開発。同システムは、ブレーカー落ちによる電照切れやビニールハウス内の気温変化をセンサにより感知し、設定値を超えるとクラウド電話APIサービス「Twilio(トゥイリオ)」により、生産者の携帯電話に電話・SMSで通知する。
また、気になるタイミングでシステム側に電話をかけることにより、リアルタイムで照度・温度の値を知ることも可能としている
今回の実証実験は、実際の農作業での有用性の確認や、実環境で使用した際のシステムおよび機器の情報を得ることなどを目的に、糸満市の小菊農家およびマンゴー農家を対象に、約半年間行う。
実証を通じて、小規模農家でも購入可能な低価格でのサービス提供と小菊・マンゴー以外の農作物への対応を目指す。なお、マンゴー農家は11月から実証実験を開始する予定。