ディー・エヌ・エー(DeNA)は7日、新技術領域を研究開発するR&D(Research and development)組織の設置を発表。既存事業の開発現場とは別に設置された新組織は全社員からの提案を対象に、新たな挑戦領域での事業化を目指す。
成長する携帯電話市場でモバイルサービスやモバイルゲームを提供してきた同社。2017年には日産自動車と無人運転車両を活用するコンセプト「Easy Ride」を打ち出し、2018年4月にはAIを活用する次世代タクシー配車アプリ「タクベル」をスタート。6月には10万点以上の3Dアバターをデベロッパー向けに提供するサービス「Avatar Play」を開始するなど、先端分野への取り組みが増加している。
同社は、今回の新組織発足について、事業領域が拡大する傾向にあるなか、既存事業の開発とは別に、新技術の導入から実用化が必要となっており、設置されたR&D組織が最先端技術の研究開発と事業化への発案に集中できる集団としての役割を担っていることを述べている。
4月に同社システム本部長に就任した執行役員 小林 篤氏を代表とするシステム本部 技術開発室が中心となり研究開発に臨み、研究テーマはDeNA全社員からの提案が対象。社内の先行技術発表会や同社主催のテックカンファレンス「TechCon」など外部にも積極的に発表していく予定。