SCSKとグループ会社のSCSKニアショアシステムズ(SCSK-NS)は8月3日、7拠点目となるニアショア開発(日本国内の地方拠点で行うリモートシステム開発)拠点として熊本県を選定し、同2日に熊本市と立地協定を締結したと発表した。

  • 調印式の様子

    調印式の様子

両社は熊本県熊本市との立地協定締結に伴い、地元指向の高い優秀な新卒学生・技術者の採用を進めるとともに、SCSKで取り組む「働き方改革」に賛同する地元パートナー企業を結集し、日本を代表する企業を中心とした大規模システムに対するエンハンス案件の開発業務を行う新たな開発拠点として、2019年1月から熊本で事業を開始する。

今回、熊本県を新開発拠点として選定した理由は、(1)優秀な人材(IT関連、学生など)、コストなど約20項目のデータを評価、(2)潜在的な地元志向も含めた豊富な人材獲得が見込める、(3)宮崎、鹿児島を含めた南九州拠点での協力体制や、SCSKの九州支社やSCSK九州株式会社との連携が可能の3点。事業規模は2018年度末に30人、5年以内に150人まで拡大することを計画している。

同社では中期経営計画(5カ年)の4年目を迎え、ニアショア開発体制のさらなる拡大と同計画を具現化する施策として、熊本開発センターを開設することを決定。熊本への進出は、2016年10月の鹿児島開発センター開設に続き、九州・沖縄地区4拠点目であり、総数では7拠点目となる。

今後、既存拠点を含めたニアショア開発要員を2018年度末に550人体制へと拡大させ、今後順次採用および地元パートナー企業との連携を進めることにより、2020年度末には1000人体制を目指す。