ヴァイナスは8月1日、7月15日付で企業向けオープンソースCFDソフトウェア「HELYX」の開発元である英ENGYSとの間に、従来から続く両社のパートナーシップ関係の強化を目的に、HELYXおよびHELYX-Adjointソルバ、HELYX-Coupledソルバなどのオプション機能製品に関する販売代理店契約を締結したことを発表した。
これにより、ヴァイナスは、自社が提供するクラウドサービスCCNVとHELYXを連携させて活用したり、同社が提供するENGYS以外のプリプロセッサやポストプロセッサツールとHELYXを連携させた形でソリューションを提供することが容易になったりするという。
また、HELYX-Adjointは、既存の商用ソルバによるアジョイント最適化計算時のメモリ消費量、収束計算速度に関する問題を解決し、省メモリでの最適化計算、および計算時間の短縮を実現できるContinuous Adjointアルゴリズムを採用しており、数億セル規模の大規模最適化計算に対しても、より少ないメモリ使用量で最適形状を探索することができるようになるほか、HELYX-Coupledも圧力-速度連成解法の採用により、既存のSIMPLE法などの分離解法よりも行列計算の収束性を向上させ、計算時間を短縮することができることから、ヴァイナスではこれらの提供を行なっていくことで、新たなユーザーの獲得や、市場の開拓につながると期待と寄せる。
なお、同社では、自動車・自動車部品メーカーが複数製造拠点を有するタイやベトナムでのサポートも進めていくとするほか、重工業、産業機械、電機・電子などの業界を中心に販売・サポートを進めていくとしており、初年度で30ライセンスの売り上げを目指すいう。また、HELYXの価格はフローティング年間ライセンス(初年度保守料を含む)で240万円(税別)からとなっている(同ライセンス料金には、OPASSのエンジニリングサービスは含まれない)、