MetaMoJiは2日、大林組と共同開発したiOS用デジタル野帳「eYACHO(イー・ヤチョウ)」が国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS(ネティス)」に登録されたことを発表した。
NETISは公共工事における民間事業者開発の有用な新技術を活用するためのシステムで事前審査、活用、事後評価の流れを経て評価情報として登録されるもので、詳細なフローはNETISのWebページに掲載されている。
ポケットに収まるサイズの測量野帳は調査や測量結果を記録するために製作されているノートで風雨に耐える堅い表紙など建設現場でも欠かせないツールのひとつとも言われている。これをデジタル化することでワークスタイルの変えていこうというのが「eYACHO」になる。
タブレットの魅力のひとつには手書きの魅力があるが、MetaMoJiはmazecなどの日本語入力や認識入力を含む入力技術でこの手書きの魅力を高めてきた企業。ペーパーレスの会議や授業などタブレットを用いた入力フロントエンドの強化はデジタル化のフロントエンドにもなる。
「eYACHO」は"野帳"が持つフィールドワークでの手書きでの自在な書き込みに、音声や写真、動画といったデジタルの利点。さらには、建築業務で生じる帳票作成やToDo管理、ジョイントベンチャーなど関係企業と連携するための共有機能とツールを進化させワークスタイルの変革を実現している。
NETIS内登録ページには、新規性や期待される効果にタブレットに直接手書きで記録できる点やデジタルカメラ無しでも写真を記録できる点などのほか、PCでのデータ抽出など再作業がなくなる点やTODOの実施漏れが無くなる点なども挙げている。同社は、今後もITの活用による建設現場のワークスタイル変革を実現するアプリケーションとソリューションの開発を通じて働き方改革の実現を支援していく。