エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト(以下、NTTスマートコネクト)は、ネットワークとセキュリティの機能をクラウド型で提供するサービスである「SmartConnect Network & Security」の新たなメニューとして、クラウド型UTMの提供を2018年10月より開始することを発表した。
また、付加機能として、NTT西日本のVPNサービス「Bizひかりクラウド オールインワンネットワーク フレッツ・VPNワイド版」が提供され、インターネット接続とクラウド型UTMをワンストップで利用できる。
UTM機器は、インターネット接続に必要不可欠なセキュリティ対策となっている。一方で、巧妙化するサイバー攻撃に対するUTM機器を活用したセキュリティ対策は、攻撃を未然に防ぐだけでなく、インシデント発生後の被害を最小限に留める高度なセキュリティオペレーションの必要性が高まっている。その中で、IT、セキュリティ人材の確保が難しい企業は、外部のセキュリティサービス(セキュリティ情報提供、セキュリティ遠隔監視・分析等)の活用を始めている。
こうした状況を踏まえ、NTTスマートコネクトは、企業や自治体が安全なインターネット環境を手軽に整えられるように、顧客の拠点からインターネット接続に必要な回線設備とセキュリティ対策をワンストップで提供するクラウド型UTMを開発した。
同サービスは、顧客の複数オフィス・拠点のネットワークをデータセンターで集約し、安価なセキュリティ対策と効率的な運用を実現するもの。複数拠点のUTM機器とインターネット接続をクラウド型UTMに集約できるため、安価にセキュリティ対策を実現するのをはじめ、拠点毎のセキュリティ設定・管理をクラウド型UTMに一元化できるため、効率的な運用を実現する。さらに、顧客の拠点からインターネット接続に必要な回線設備とセキュリティ対策をワンストップで提供する。
また、セキュリティ専門組織のリアルタイムログ監視・分析による早期攻撃検知と初動措置(緊急遮断措置)を実施することや、監査やインシデント発生後の分析に備えてセキュリティログを長期間データセンターが預かる(ペタバイトまで容量拡張可能)付加機能を用意するなど、もしもの時も安心して任せられるセキュリティオペレーションを提供する。
そして、世界および日本のUTM市場で出荷台数シェアNo.1を誇るフォーティネットFortiGate/FortiAnalyzerを採用し、UTM機能にレポーティングや通知などの便利機能を標準で提供する。なお、顧客が所有するUTM機器がFortiGateであれば、セキュリティ設定をそのまま移行できるということだ。
基本契約での料金は、回線速度「1Gbpsベストエフォート」が月額3万5,000円、「2Mbps〜10Gbps」(ともに初期料金10万円)、UTMオプションとして「セキュリティ監視分析」が個別見積、長期ログ保管が月額6000円、セッション追加(同時接続数5万セッション、デバイス100台相当)が月額2万円(いずれも初期料金10万円)となっている(価格はすべて税別)。