IDC Japanは8月1日、2017年の国内ITサービス市場のベンダー売上ランキングを発表した。2017年の国内ITサービス市場規模は5兆5389億円、前年比成長率は1.4%で、ベンダー売上の上位5社は、上から順に、富士通、NEC、日立製作所、NTTデータ、IBMとなった。

  • 国内ITサービス市場 主要ベンダー サービスセグメント別売上額、2017年 資料:IDC Japan

2013年以降この順位に変動はないが、直近の3年間で、トップ5の占める比率は徐々に減少しているほか、NEC、日立製作所、NTTデータの3社の売上額の差が縮小し、2017年はほぼ横並びの状態となっているという。

サービスセグメント別で見ると、プロジェクトベース市場では、流通における大規模案件終了の反動に自治体からの指名停止措置が重なったNECを除き、上位ベンダーはいずれもプラス成長となった。

テクノロジーアウトソーシング市場でも、大規模案件終了の反動減のあったIBMを除いてすべての上位ベンダーがプラス成長であり、特にアクセンチュアが前年比22.7%増と高い成長率を示した。

サポート&トレーニング市場では、上位10社のうち6社がハードウェアサポート&保守でのプラス成長が寄与し、前年比増となった。

大手ITサービスベンダーの中で前年比売上額成長率が最も高かったのはアクセンチュアだった。デジタルトランスフォーメーション(DX)への積極的な取り組みに加え、従来型のSIやテクノロジーアウトソーシングの着実な拡大により、全サービスセグメント、全産業分野において2桁成長を示し、3年連続の売上額成長率1位となったという。