NECプラットフォームズは8月1日、UNIVERGE IXシリーズ、UNIVERGE WAシリーズ、UNIVERGE Aspireシリーズなどの企業向けネットワーク機器をクラウド上で運用管理可能な無償サービス「NetMeister(ネットマイスター)」を10月15日から開始すると発表した。
新サービスは、対象ネットワーク機器の設置場所やアラーム情報、ファームウェアバージョンなどを容易に把握できる。システム管理部門の工数削減が可能。変動するIPアドレスと独自ドメインを紐付けてネットワーク管理を容易にするダイナミックDNS機能の提供を3月から開始しており、今回さらなる利便性を向上させるため機能拡張を図った。
ネットワーク管理者は新サービスのユーザ管理サイトにアクセスするだけで、支店や事業所に設置されている機器情報(機種名やファームウェアのバージョンなど)やコンフィグの取得、ファームウェア更新など、機器の運用管理を可能としている。
また、管理対象機器とクラウドサーバ間は暗号化通信により改ざんや盗聴などの攻撃を防御するほか、ログインはMFA(多要素認証)により不正利用の防止も行えるため安心・安全な運用を実現するという。
さらに、UNIVERGE IXルータ、UNIVERGE WAルータ、オフィスコミュニケーションゲートウェイのAspireシリーズのユーザーは、申込みや契約などなくWebブラウザからの設定により利用できることに加え、7月に発売した耐環境ワイヤレスVPNルータ「UNIVERGE WA1512」や、オフィスコミュニケーションゲートウェイ「UNIVERGE Aspire WX」にも対応し、今後も適用機器の拡大を予定している。
加えて、インターネット上で動作するダイナミックDNSや、NTT東日本・NTT西日本が提供する「フレッツ光ネクスト」のIPv6網(NGN)にも対応。NGN網内に閉じた通信となるため、プロバイダ契約やそれによる利用料が不要で、インターネット回線の混雑に伴う通信遅延は解消され、インターネット経由の不正アクセスのリスクもないという。