SAPジャパンは7月31日、SAP S/4HANA Cloudの新版「1808」を日本市場で提供開始すると発表した。
SAP S/4HANA Cloudの新版である1808では、「財務資金管理領域における本社ERPとの連携強化」や「高度なバリアント選定(Advanced Variant Configuration)機能における多段階対応」などの拡張機能、「債権管理関連の状況が一元的に把握できる概要画面」など様々な業務領域における分析機能の強化、「機械学習を使った販売予測分析」や「自然言語処理を使った販売伝票のトラッキング」など、最新技術を活用した機能提供が行われている。
今回、SAP S/4HANA Cloud 1808に加えて、全業種・全業務領域をカバーするSAP S/4HANA Cloud, single tenant editionも提供する。single tenant editionでは、利用者ごとに固有の環境とエキスパートがアサインされるため、バージョンアップや各種設定などは適宜相談して対応することができる。
これにより、顧客は、システムの継続的な更新、SAP製品の人材確保と育成、BCP(事業継続計画)やセキュリティ対策といった課題から解放され、本来の導入目的である業務改善や情報活用、デジタルトランスフォーメーションに人材を集中させることが可能になるという。