楽天とぐるなびは30日、両社の資本業務提携契約の締結を発表、飲食店の予約サービスなど提携をより一層強化していく。

提携内容として、ぐるなび会員及びぐるなびポイントの楽天会員及び楽天スーパーポイントへの段階的統合、楽天ユーザーに対するぐるなびのネット予約の利用促進に向けた施策の実行、PRや広告での協業や顧客や加盟店の相互の販売促進など、資本提携は市場外の相対取引による楽天のぐるなび株式取得で行われる(8月22日実行予定)。

経済産業省の4月の推定飲食店サービスのEC市場規模では前年比36.8%の4502億円と伸び率は他の分野よりも大きい(経済産業省「平成29年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」/PDF)。資本業務提携により、まず飲食店予約サービスにおける強化を両社は表明している。これまでにも、ポイントでの交換サービスや楽天運営のグルメ情報サイト「Rakoo」の新規加盟店開拓など提携を行ってきた両社だが、オフラインサービスである飲食店舗へのエコシステムの拡大が楽天にとっても重要であることに言及している。

ちょっとした飲み会の予約からレストランの予約まで広く"外食"を支える大手飲食店検索サイト「ぐるなび」は、"日本の食文化を守り育てる"を企業使命とし、豊富な種類の料理や味を提供する数多の飲食店を顧客として持つが、これを支えるための"1000人サポート体制"と呼ばれる人的体制を創業以来ひとつの基盤として保持し、事業を展開している。両社は、今回の提携に留まらず、データ活用やニーズに応えるサービスの開発を通して、日本の魅力のひとつでもある多様な飲食店の販売促進を進めていく。